2017-10-29

中国におけるスマホアプリの配布方法・流通市場概況・配布ライセンスと許可の纏め

  • 「会社や個人が開発したスマホアプリをどうやって中国で配布するのか?」
  • 「アプリを配布するため、中国政府からどのようなライセンスもしくは許可いただく必要があるのか?」
  • 「中国において、Google Playが利用できないと聞いているが、どのようなプラットフォームでAndroidアプリを配布するか?」

中国のアプリの流通市場は日本とは異なり、個人や会社の開発者がよく上記の疑問があると思います。今回は、日本と中国のアプリの流通市場の違いから、中国のアプリ流通市場の構造、主要プレイヤー、市場シェア、必要なライセンスと許可そしてアプリの配布手順の例まで詳しく説明いたします。

日本と中国アプリ流通市場の違い

中国と日本のアプリの流通について違いがあります。
・日本の場合、アプリは基本的にオフィシャルのプラットフォームが主流だが(Android: Google Play Store, iOS: Apple App Store)
・中国の場合、3rd Partyの会社のプラットフォームが主流になります。(Google Play Store利用不可、Apple App Storeが利用可能)
中国でGoogle Play Storeを利用できないため、3rd Partyのプラットフォームを通してアプリを配布するのは一般的です。このようなプラットフォームもたくさん存在しています。
アプリの配布に関する中国と日本の違い

中国アプリ流通市場構造

中国ゲームアプリの流通市場は基本的に開発者、パブリッシャー、ディストリビューターの3層構造となっています。近年、パブリッシャーとディストリビューターの垂直統合が進んでいる傾向になっています。下記は3層構造になります。

レイヤー 説明
開発者
(個人・企業)
アプリやゲームの企画・設計・開発・保守を行う個人もしくは企業である。独立の開発者もいれば、受託開発の個人と企業も存在している。
パブリッシャー
運営代理
アプリやゲームのライセンスや代理権を取得し、マーケティング・プロモーション・販売などを行う組織である。ゲームの場合、運営を代理する業者もいる。
ディストリビューター アプリの配布プラットフォームなどを提供する企業である。主にはAndroidやWEBプラットフォームであるが、アップル社に認められない非公式iOS App Storeを提供している業者もいる。

利益構造は下記のイメージです。
・開発者:15%~50%
・パブリッシャー/運営代理:35%~60%
・ディストリビューター:15%~25%

中国ゲームアプリ流通市場構造

主要プレイヤー

現在、中国アプリ流通市場はたくさんのプレイヤーが存在していて、群雄割拠の状態となっています。一方、今プレイヤー乱立の時代から大手プレイヤーの天下一統の傾向も段々見えてきました。最近Alibabaが「豌豆荚」などの有名プラットフォームを買収しました。
開発者について、Tencentのようなアプリ開発から配布そして運営まで全てやっている会社もいれば、開発だけに専念する会社もいます。
パブリッシャーとディストリビューターについて、派閥があります。

系列 プラットフォーム
Alibaba系 ・豌豆荚:https://www.wandoujia.com/
・九游:http://www.9game.cn/
・PP助手:https://www.25pp.com/
・神马:http://m.sm.cn/
・YunOS:http://www.yunos.com/
Baidu系 ・百度移动开放平台:http://app.baidu.com/
Tencent系 ・腾讯开放平台:http://open.qq.com/
360系 ・360移动开放平台:http://dev.360.cn/
メーカー系 ・硬核联盟:http://www.mhacn.com/
独立系 ・bilibili:https://www.bilibili.com/
・TapTap:https://www.taptap.com/

中国アプリ流通市場主要アプリプレイヤー

市場シェアと今後のトレンド

Baidu系(31.5%)、Tencent系(20.6%)、360系(11.5%)は市場のトップ3位になります。一方、Alibabaもこのマーケットに注力し始めるので、今後Ali系のシェアも早いスピードで上がっていく想定です。
中国アプリ流通市場シェア概観

アプリ配布する必要なライセンス

ライセンス・許可 詳細 申請条件 必要日数
中華人民共和国電信与信息服務業務経営許可証
※ICP証
ウェブサイトやインターネットを介して情報、広告などのサービスを提供して事業を行い、料金や利益を得る業者がこの証明を申請する必要がある。 ・資本金が100万元以上の法人であること。
・開発と経営に必要な資金と専門人材を有すること。
・ユーザーに長期的にサービスを提供する信頼性とスキルを有すること。
・業務展開計画と関連技術のソリューションを有すること。
・健全的な情報セキュリティ対策。ウェブサイトのセキュリティ対策、機・密情報管理ポリシー、ユーザー情報管理ポリシーなどが規定されていること。
・ICPに規定されている事前に承認する必要な情報サービスについて、関連部署の承認許可を取得していること。
・国が規定している他の条件。
40〜60営業日
ICP備案 ウェブサイトやインターネットを介して情報サービスを提供する場合、申請する必要がある。
無償サービスを提供する場合も申請必要。
特に条件がないが、ウェブサイトやサービス関連の内容を登録するだけになる。 最長20営業日
軟件著作権文件
※ソフトウエアの著作権登録
ソフトウエアの所有権を証明するため登録する必要がある。 ソフトウエアの所有権を証明できる材料の提供、委託開発の場合委託開発の契約書類の提出も必要。 45〜50営業日

まとめ

中国のスマホアプリの配信や流通市場概況について色々情報をまとめてみました。中国市場にアプリを配信するため、上記情報を活用し、必要なライセンスや許可などを早めに申請対応してください。中国のアプリの配信・流通市場は日本よりややこしいと思いますが、巨大な中国市場に進出するためいろんな条件を少しずつクリアしていくしかないです。




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