中国におけるスマホアプリの配布方法・流通市場概況・配布ライセンスと許可の纏め

  • 「会社や個人が開発したスマホアプリをどうやって中国で配布するのか?」
  • 「アプリを配布するため、中国政府からどのようなライセンスもしくは許可いただく必要があるのか?」
  • 「中国において、Google Playが利用できないと聞いているが、どのようなプラットフォームでAndroidアプリを配布するか?」

中国のアプリの流通市場は日本とは異なり、個人や会社の開発者がよく上記の疑問があると思います。今回は、日本と中国のアプリの流通市場の違いから、中国のアプリ流通市場の構造、主要プレイヤー、市場シェア、必要なライセンスと許可そしてアプリの配布手順の例まで詳しく説明いたします。

日本と中国アプリ流通市場の違い

中国と日本のアプリの流通について違いがあります。
・日本の場合、アプリは基本的にオフィシャルのプラットフォームが主流だが(Android: Google Play Store, iOS: Apple App Store)
・中国の場合、3rd Partyの会社のプラットフォームが主流になります。(Google Play Store利用不可、Apple App Storeが利用可能)
中国でGoogle Play Storeを利用できないため、3rd Partyのプラットフォームを通してアプリを配布するのは一般的です。このようなプラットフォームもたくさん存在しています。
アプリの配布に関する中国と日本の違い

中国アプリ流通市場構造

中国ゲームアプリの流通市場は基本的に開発者、パブリッシャー、ディストリビューターの3層構造となっています。近年、パブリッシャーとディストリビューターの垂直統合が進んでいる傾向になっています。下記は3層構造になります。

レイヤー 説明
開発者
(個人・企業)
アプリやゲームの企画・設計・開発・保守を行う個人もしくは企業である。独立の開発者もいれば、受託開発の個人と企業も存在している。
パブリッシャー
運営代理
アプリやゲームのライセンスや代理権を取得し、マーケティング・プロモーション・販売などを行う組織である。ゲームの場合、運営を代理する業者もいる。
ディストリビューター アプリの配布プラットフォームなどを提供する企業である。主にはAndroidやWEBプラットフォームであるが、アップル社に認められない非公式iOS App Storeを提供している業者もいる。

利益構造は下記のイメージです。
・開発者:15%~50%
・パブリッシャー/運営代理:35%~60%
・ディストリビューター:15%~25%

中国ゲームアプリ流通市場構造

主要プレイヤー

現在、中国アプリ流通市場はたくさんのプレイヤーが存在していて、群雄割拠の状態となっています。一方、今プレイヤー乱立の時代から大手プレイヤーの天下一統の傾向も段々見えてきました。最近Alibabaが「豌豆荚」などの有名プラットフォームを買収しました。
開発者について、Tencentのようなアプリ開発から配布そして運営まで全てやっている会社もいれば、開発だけに専念する会社もいます。
パブリッシャーとディストリビューターについて、派閥があります。

系列 プラットフォーム
Alibaba系 ・豌豆荚:https://www.wandoujia.com/
・九游:http://www.9game.cn/
・PP助手:https://www.25pp.com/
・神马:http://m.sm.cn/
・YunOS:http://www.yunos.com/
Baidu系 ・百度移动开放平台:http://app.baidu.com/
Tencent系 ・腾讯开放平台:http://open.qq.com/
360系 ・360移动开放平台:http://dev.360.cn/
メーカー系 ・硬核联盟:http://www.mhacn.com/
独立系 ・bilibili:https://www.bilibili.com/
・TapTap:https://www.taptap.com/

中国アプリ流通市場主要アプリプレイヤー

市場シェアと今後のトレンド

Baidu系(31.5%)、Tencent系(20.6%)、360系(11.5%)は市場のトップ3位になります。一方、Alibabaもこのマーケットに注力し始めるので、今後Ali系のシェアも早いスピードで上がっていく想定です。
中国アプリ流通市場シェア概観

アプリ配布する必要なライセンス

ライセンス・許可 詳細 申請条件 必要日数
中華人民共和国電信与信息服務業務経営許可証
※ICP証
ウェブサイトやインターネットを介して情報、広告などのサービスを提供して事業を行い、料金や利益を得る業者がこの証明を申請する必要がある。 ・資本金が100万元以上の法人であること。
・開発と経営に必要な資金と専門人材を有すること。
・ユーザーに長期的にサービスを提供する信頼性とスキルを有すること。
・業務展開計画と関連技術のソリューションを有すること。
・健全的な情報セキュリティ対策。ウェブサイトのセキュリティ対策、機・密情報管理ポリシー、ユーザー情報管理ポリシーなどが規定されていること。
・ICPに規定されている事前に承認する必要な情報サービスについて、関連部署の承認許可を取得していること。
・国が規定している他の条件。
40〜60営業日
ICP備案 ウェブサイトやインターネットを介して情報サービスを提供する場合、申請する必要がある。
無償サービスを提供する場合も申請必要。
特に条件がないが、ウェブサイトやサービス関連の内容を登録するだけになる。 最長20営業日
軟件著作権文件
※ソフトウエアの著作権登録
ソフトウエアの所有権を証明するため登録する必要がある。 ソフトウエアの所有権を証明できる材料の提供、委託開発の場合委託開発の契約書類の提出も必要。 45〜50営業日

まとめ

中国のスマホアプリの配信や流通市場概況について色々情報をまとめてみました。中国市場にアプリを配信するため、上記情報を活用し、必要なライセンスや許可などを早めに申請対応してください。中国のアプリの配信・流通市場は日本よりややこしいと思いますが、巨大な中国市場に進出するためいろんな条件を少しずつクリアしていくしかないです。

読書ノート:マネージャーの仕事(ヘンリー・ミンツバーグ)-論文

カナダのマギル大学の教授ヘンリー・ミンツバーグがマネージャーの実際の仕事の調査を行って、マネージャーの仕事の本質について研究をしました。ミンツバーグ教授によりますと、今まで産学でもマネージャーの職務に対する理解が不完全であり、長い間マネージャーの仕事に対して根本的な問いかけをしていなかったであります。
マネージャーは実際に何をしているかはっきりわからないと、マネージャーへの教育も本質的にできないと教授が指摘しています。

フランスの実業家アンリ・ファヨールが1916年に紹介されたマネージャーの仕事は「計画し、組織し、調整し、統制する」という考え方が主流だったが、実際のマネージャーの仕事内容を調査したら、それと全然異なる結果がでたということです。

ミンツバーグ教授によると、伝統的な考え方とは異なり、マネージャーはいろんな役割を担っていて、その様々な役割において柔軟に働きをしていることであります。
ミンツバーグl教授は「マネージャー」に対する定義は、「組織、あるいはそのサブユニットを預かっている人物」であります。CEO、副社長、宗教の指導者、職長、ホッケーの監督、総理大臣なども当てはまります。
マネージャーの役割は具体的に下記のように構成されています。

フォーマルな権限と地位  
対人関係における役割 ・看板的役割
・リーダー的役割
・リエゾン的役割
情報に関わる役割 ・監視者としての役割
・散布者としての役割
・スポークスマンとしての役割
意思決定に関わる役割 ・企業家としての役割
・妨害排除者としての役割
・資源配分者としての役割
・交渉者としての役割

マネージャーの仕事について、下記の図で古典的な考え方とミンツバーグ教授の考え方をまとめてみました。
Manager's Job Henry Minzberg

ミンツバーグ教授は、マネージャーが様々な役割で統合された職務であり、自分の仕事を内省できるマネージャーはこの職務をうまくこなす重要な要素であることを考えています。マネージャーの教育について、現在のビジネススクールなどの教育機関は真のマネージャーの教育をほとんど取り込んでいなくて、単純にと組織関係のスペシャリスト、マーケティングリサーチャー、会計士、組織開発の専門家などしか教育できていないと教授が指摘しています。マネージャーの仕事の本質に理解できないまま真のマネージャーの教育も行うことができません。

より効果的なマネジメントを目指したい場合、下記の「マネージャーのための自習問題」を真剣に取り組んでいくべきであります。

  1. 情報をどこで、どのようにして入手するか。
  2. 組織内でどのような情報を発信しているだろうか。
  3. 情報収集と行動のバランスが取れているだろうか。
  4. 変革のペースがどの程度であれば私の組織は許容できるのだろうか。
  5. 部下の提案について判断を下すのに十分なだけの情報を得ているだろうか。
  6. 私の描く組織の将来像は何か。
  7. 私のマネジメント・スタイルに部下はどのように反応するだろうか。
  8. どのように外部との関係を保持しているだろうか。
  9. スケジュール作りにきちんと筋道が立っているだろうか。
  10. オーバーワークではないか。
  11. やり方が上滑り過ぎていないか。
  12. 今起こっている具体的な業務にのめり込み過ぎていないだろうか。
  13. 異なるメディアを適切に使っているか。
  14. 自分自身の権利と義務をどのようにバランスしているか。

興味のある方は、ミンツバーグ教授の本を読んでみてください。

ミンツバーグ マネジャー論 エッセンシャル版 [ ヘンリ・ミンツバーグ ]

価格:2,160円
(2017/10/15 23:01時点)
感想(1件)

マネジャーの仕事 [ ヘンリ・ミンツバーグ ]

価格:3,456円
(2017/10/15 23:02時点)
感想(0件)

マネジャーの仕事

新品価格
¥3,456から
(2017/10/15 23:04時点)

エッセンシャル版 ミンツバーグ マネジャー論

読書ノート:Life Shift(ライフシフト)

本書の基本コンセプト:人類の寿命が長くなる。今までの生き方が変わる。

LifeShiftの基本コンセプト

日本語版序:寿命が長くなると

  • 過去のモデルは役に立たない
  • 「若い」「老いている」の概念が変わる
  • 人生に新しいステージが現れる
  • パートナーの両方が職を持つメリット
  • 就職、引退の常識が変わる
  • 年金や人口減の問題が和らぐ

100ライフになると何が変わる?

  • 70代、さらに80代まで働く
  • 新しい職種とスキルが登場する
  • お金の問題が全てではない
  • 人生はマルチステージ化する
  • 変化ぎ当たり前になる
  • 人生の新しいステージが現れる
  • レクリエーションから、リ・クリエーションへ
  • 「一斉進行」が終わる
  • 選択肢を持っておくことの価値が増す
  • 若々しく生きる
  • 家庭と仕事の関係が変わる
  • 実験が活発になる人事制度をめぐる戦いが始まる

 

無形資産の分類:

  • 生産性資産:スキル、知識、仲間、評判など
  • 活力資産:健康、幸福、友人、家族関係
  • 変身資産:セルフ認知

技術の進化や科学の進展により、人にとって無形資産がますます重要になって行く。
「お金偏重の人生を、根底から変える。成長至上の次に来る、新しい生き方。」

ハーバード大学のジョン・キャンベル教授によると、市民が投資において犯しがち過ちのパータン:

  • 株式への投資が少なすぎること。(分散投資もあんまりしていない)
  • 「局所のアドバイス」の影響を受けやすいこと。
  • 勤務先企業の株式を保有しすぎること。
  • 値上がりしている資産を売却し、に下がりしている資産を保有し続ける傾向がある。
  • 投資資産を放置しがちなこと。(ポートフォリオを変更しないこと)

投資の際の注意点:

  • コストに注意を払う(運用会社の手数料)
  • ポートフォリオを管理する

100年ライフの時間配分

  • 労働時間を減らし、休暇を増やす
  • 個人と企業の衝突
  • 時間の構成に関する多様性が増やす
  • 高スキルの職には5.0シナリオが理にかなう

LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 100年時代の人生戦略 [ リンダ・グラットン ]

価格:1,944円
(2017/9/30 20:17時点)
感想(6件)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略