小米(Xiaomi)上場申請書類でわかった重要データ
小米(Xiaomi)は5月3日に香港取引所へ上場申請書類を出しました。小米の上場申請書類から下記の重要データがわかりました。
1.
小米2017年の売上は1146億元(約2兆円)、2016年の684億元(約1.1兆円)と比べ167.5%増加しました。一方、2015年の売上は668億元(1.14兆円)でした。2017年の営業利益は122.15億元(2千億円)で、前の年と比べ222.7%増加しました。
2.
2017年、小米の売上の70.3%はスマホで、20.5%はIoTと他のプロダクトとなります。ネットサービス関連の売上は8.6%です。
3.
・2015年:赤字、営業利益13.7億元(約235億円)、損失76億元(約1300億円)
・2016年:黒字、営業利益37.9億元(約651億円)、純利益4.9億元(約83億円)
・2017年:赤字、営業利益122億元(約2093億円)、損失439億元(約7507億円)
補足:2017年の損失は実は優先株償還の会計処理による会計上の損失で、実際の損失ではありません。
4.
2017年12月31日まで、小米の負債は1272億元で(約2.18兆円)、累計赤字1290億元(約2.2兆円)となります。
5.
2018年3月31日まで、小米はMAU 1千万を超えたアプリを38個、MAU 5千万を超えたアプリを18個を開発、リリースしました。小米App Store、小米ブラウザ、小米ミュージック、小米ビデオなどのアプリが人気です。
6.
2018年3月、小米スマホ所有するユーザは毎日小米スマホの利用時間は4.5時間になります。他のインターネット企業のオンライン集客コストと比べ、小米のスマホハードウェアでの集客コストは実は低いです。
7.
中国本土の売上の割合:
・2015年:93.9%
・2016年:86.6%
・2017年:72.0%
海外進出を積極的にチャレンジして、売上が増加する中、中国本土での売上の割合が年々減っていくトレンドです。
8.
小米が投資、もしくはインキュベートした企業が210社が超え、その中の90社ぐらいは小米の生態系のスマートデバイスの開発や販売をフォーカスしています。
9.
小米の創立者、会長兼CEOの雷軍氏は31.41%の株を所有しています。Co-founderの林斌氏は13.33%、co-founderの黎万強氏は3.24%の株を所有しています。
10.
2018年3月31日まで、小米の社員数は14513名であり、13935名は中国本土にいます。2017年小米の給与の支出は40.5億元であり、ざっくり計算すると、小米の社員の平均給料は27.9万元(478万円)前後になります。
参考:
小米上場申請書(香港取引所):http://www.hkexnews.hk/APP/SEHK/2018/2018050202/Documents/SEHK201805030006_c.pdf
※本サイトからダウンロード:小米招股书
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