2017-07-10
2016年インドネシア個人情報保護規制の強化について
2016年12月、個人情報保護を強化するため、インドネシア政府の情報通信省(The Minister of Communication and Informatics – MOCI)が新しい規制をリリースしました。(Regulation Number 20 in 2016)
規制のオリジナルの内容はこちらです。
この規制はリリースされたタイミングで有効になりますが、規制内容の実際実行については2年間の猶予期間が設けられています。
補足:2016年12月にリリース、内容の実際実行は2018年12月になります。
個人情報について、下記二つの概念が定義されているようです。
- Personal Data: Certain individual data which is stored, maintained and kept accurate and the confidentiality of which is protected.(個人情報:機密性のある正確的に保存、維持、保護されている特定の個人情報。)
- Certain individual data: True and actual information that is attached to and identifiable towards, directly or indirectly, an individual.(特定の個人情報:直接もしくは間接的に特定の個人を特定できる真実の情報。)
規制を守らない場合、下記の罰則が設けられています。
行政処分:口頭警告、文書警告、一時的に業務停止処分、処分情報の公開(政府ウェブサイトなど)
この規制の内容は基本的な方針や大枠の項目しか定めていなくて、より具体的な内容はこれからの2年間の猶予期間内に徐々明確になっていく想定です。
下記の表で規制の要件まとめてみました。
プロセス(Process) | 主な要件(Main Requirements) |
データの獲得と収集 |
|
データの処理と分析 |
|
データの保存 |
|
データの表示、発表、転送、拡散、アクセスの提供 |
|
データの削除 |
|
上記以外、下記の追加要件も対応する必要があります。
要件分類 | 要件 |
情報漏洩 | 情報漏洩発生する場合、システム運用会社は迅速的に書面でデータ持ち主に通知する必要がある。 通知の要件について
|
システム提供者の資格 | システム提供者は政府の認定資格を取得する必要がある。 ※2017年7月10日時点で、どのような資格を取得する必要があるかまだ明確になっていない。 |
Right to be Forgotten | 個人情報データの保護が失敗する場合、データ持ち主もしくはシステム提供者が情報通信省(MOCI)に相手にクレームを出すことが可能。意図としては、裁判以外の手段でこのような状況を処理することを可能にすることである。(交渉または仲裁などの手段) |
上記の要件に基づいて、2018年12月までに、システムもしくは会社ポリシーの検討・対応する必要があります。
価格:4,104円 |
新品価格 |
関連記事
コメントを残す